一言で土地の値段といいますが、土地の値段にはいろいろなものがあります。まず、土地を売ったり買ったりする時の値段です。これは普通その土地の相場といわれるものによって決まります。多くの人が買いたいと思う土地の相場は高くなり、逆の場合の土地の相場は低くなります。専門用語で言うと実勢価格と言います。しかし、相場と言っても日常的に土地の売買にかかわっている不動産業者はともかく、土地の売買が一生に一度か二度という一般人にとってはいくらの相場なら妥当なのか判断できません。
そういう時に、参考になるのは固定資産税評価額です。これは市町村が固定資産税を徴収するための評価額で、地番ごとに評価額が表示してあります。しかし、この評価額では自分所有の土地の評価額しか知ることが出来ません。ですから自分の土地を売る場合には参考になっても、他人の土地を買う場合には参考になりません。勿論その他人が評価額を教えてくれるとか、委任状でも書いてくれれば自分で市役所に行って調べることは出来ますが、土地を売ろうとしている人がそこまでやってくれるとはちょっと考えられません。又この固定資産評価額が固定資産税を算出するためのもので、必ずしも土地の相場をあらわしているわけではないというのも難点です。